昨年MacBook Pro のM1 Pro搭載品を購入したのですが,内蔵SSDに限りがあることもあって作業用の大きなデータは外付けドライブに保存して作業できないかなと考えました.
Macbook ProにはThunderbolt4端子がついていて最大 40 Gpsでのデータ転送ができるそうなので内蔵SSDには敵わないまでも,安いSSDであれば転送速度が問題になることはなさそうです.
Thunderbolt3と4は接続ケーブル長が緩和されているなどありますが,スペック上の速度は同じです.現状あまり製品が多くないのと値段的にお高いこともあり,Thunderbolt3の製品を選びました.
Thunderbolt3の外付けSSDを見ると5万円程度とそれなりにお値段が張るので,M.2 NVMeを入れられるドライブケースでThunderbolt3対応のものを選ぶようにします.
色々Amazonでみて下記の製品を購入.今は売り切れみたいですが14000円程度でした.ORICOは搭載チップを明記してくれているのでなんとなく良さそうでした.
ORICO Thunderbolt 3 Nvme M.2 SSDケース APM 2T3-G40 |
SSDはツクモの初売りで970 EVO Plus 1TBを15000円程度で購入.これで3万円行かない金額で1TBの高速外部ストレージが作れました.
想定の速度が出ているかを確認するためにベンチマークをします.AmorphousDiskMark 4.0を使いました.まずは参考として内蔵SSDの速度を測ります.
Apple silicon M1 pro 32GBメモリ 1TBSSDを使っていますが,PCI Express 4.0でSSDを繋いだような値が出ています.
Apple M1 Proの内蔵SSD |
次に, 970 EVO Plusの値です.シーケンシャルRead, Write共に2800MB/s程度でています.SSDのカタログスペックはRead 3500MB/s, Write 3300MB/sです. ORICOのSSDケースは,Amazon上に動作確認した値としてRead 2300MB/s, Write 2100MB/sと記載がありますので,ケースのスペックは再現しているのかなという感じです.USB3.2 Gen 2対応のSSDでは大体1000MB/sなどありますのでそれよりもきちんと速度が出ています.
ORICOケースに入れた970EVO PlusをThunderbolt3で接続した値 |
さて, いいことづくめのように見えますが一つだけ欠点があります.それはケースがかなり高温になることです.
ORICOのケースは金属ケースで,熱伝導シートでケース側に熱を逃すようになっており,SSD側はそれなりに冷やすことができます.それでもS.M.A.R.Tの値を読み取るとSensor1が50から60度, Sensor2が60から70度くらいにはなっていてケースの表面も熱電対のカプトンテープ固定で適当に測った感じで45度以上になります.
SSD自身はこのくらいの熱は問題はないのでしょうが,低い方が寿命にも良いのでとりあえず秋月電子で購入して使い道のないヒートシンクをケースの上に置いておくことにしました.
ケースの上に秋月で購入したヒートシンクを置くだけ |
特に接着はしていないですが,置いておくだけでケースの温度が40度切るので当面はこれで運用しようかなと思います.
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