AstroArchをラズパイ5にインストールし,望遠鏡とCMOSカメラを制御して電子観望に入門したい(その1)

星をみています

天体観測をする上で,パソコンから望遠鏡を動かしてCMOSカメラで取得した画像を処理するのがスタンダードらしいということで 手持ちのmacOSでも使えるKstars, INDI, PHD2で環境を構築しようとしたのですが,どうも機器の認識がうまくいったりいかなかったりして, 私の能力では対応しきれず, macから制御することは諦めました.

その代わりRaspberry Piを使って望遠鏡とCMOSカメラを制御して, そこにWifiでアクセスすることで,ベランダの外にある望遠鏡から画像を取得しようという考えに至りました.

今回この実現のためにRaspberry Pi用の天文ディストリビューション,
AstroArch
https://github.com/devDucks/astroarch
を試してみることにしました.

軽量でKstars, INDI, PHD2をArchlinux上で動くように調整してくださっています.

Raspberry Pi4, 5の両方にも対応しているとのことで, Raspberry Piの4GBで試してみましたが,ちょっとスピードが厳しそうなのでRaspberry Pi 5の8GBで運用することにしました.
OSはNVMeのSSDから起動するようにします.SDカードを使ってインストールしても良いけど,SSDに直接イメージをやく方が簡単かなと思って試しに以下の手順でインストールしてみました.
まずはRaspberry Pi5とSSD対応のケースを入手します. ラズパイ5とアクティブクーラー, RTC用電池は秋月で購入していたのでそれを使います.とても熱くなるのでクーラーは必須かと思います.電源もCMOSカメラとSSDを使うのできちんと5A出せそうなものを選びました. SSDはADATAの256GBとしてます(安かったから)
次に, AstroArchのイメージをSSDに書き込むためエンクロージャーにいれてmacに繋ぎました. エンクロージャーはとりあえずORICOのこれを使いました. 
はじめにイメージファイルをダウンロードしました. githubのページの元からリンクをたどりました.(直リンクはこちら). 
次に解凍したastroarch-1.9.0.img(作業当時)をSSDに書き込みました.
今回はラズバイに書き込むソフトとしてはRaspberry Pi Imagerを使用しました.
OSのところで
“Use custom”を選んでダウンロードしたイメージを選んでおきました.

書き込むストレージはエンクロージャーにいれてUSBで繋いだSSDを間違えないように気をつけて選択しました.

書き込みが完了したら, エンクロージャーをmacOSからunmoutしてmacから外し,ケースからSSDを取り出して, Raspberry Pi5に差し込みました.  あとは単に起動すれば 

あら簡単. 

環境としてはアドホックでwifiを繋ぐとブラウザからnoVNCをつかってログインできたり, RealVNCのVNC viewerをつかってログインすることもできます.

なお,キーボードとして日本語キーボードを使う場合は

localectl set-keymap jp106

と入力してキーマップを切り替えておきます. (2024.9.10 追記)

まずはアップデートをかけるため, 初めはモニターに繋いでローカルでログインします.

インターネットに繋ぐ際は,右下のWifi設定から”astroarch-hotspot”をオフにして自宅などのWifi環境に接続するか, 有線LANを繋ぐなどすれば良さそうです.

ブラウザでインターネットに繋がることが確認できたらコマンドラインから

update-astroarch

と入力してアップデートしておきます.

このアップデートの時に”too slow”とかでてアップデートが止まったので,ミラーサイトを追加したところとりあえず解決できました.

手順は

/etc/pacman.d/mirrorlist

をkwriteなどのエディタで開いて

### Japan
## Tokyo
# server = http://jp.mirror.archlinuxuxarm.org/ほにゃらら

と記載のある最後の行のコメントをとって保存しています.

つづきは次回

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