CNC2417で基板加工してみる(その2)

はじめに

前回, CNC2417で基板加工を行うためのツールの準備を行いました.
具体的には, Kicadで設計を行ったガーバーデータをG-codeに変換するためのツールとしてFlatCAM, G-codeをCNCに送るためのソフトにbCNCを選んで環境構築を行いました.今回はCNCの制御ソフトを準備をします.
(注: このページを参考に作業される方へ)ここにある手順を行うともともとマイコンに入っていたgrblは消えてしまいます.ご自身の判断と責任のもと実行してくださいね.

GRBLのインストール

GRBLのインストール方法は以前こちらで紹介していますが,あれからしばらく経ちまして,2019.02.04 現在Grbl-v1.1がリリースされています.折角なので今回はv1.1をインストールしてみます.
最新の公式版はこちらからダウンロードできます.(v1.1の各リリースについてはこちら)インストール方法はv1.1になっても同じです.
ただし,CNC2417はピンアサインが公式と違うのでそのまま公式ソースをArduinoに転送してもうまく動きません.
1wiseさんがforkして必要な変更をしてくださっているのでここではそちらのコードをダウンロードを使用させていただきます.

1.ソースコードのダウンロード

https://github.com/1wise/grblv1.1-laseraxe
にアクセスして,ソースコードをダウンロードするために,画面の右側にある”Download ZIP”を押します.macOSの場合,ダウンロードフォルダにダウンロード後自動解凍されて”grblv1.1-laseraxe-master”というフォルダができていると思います.

2.Arduino IEDに登録

上でダウンロードしたファイルを適当なディレクトリに移してから, Arduino IDEを起動します.
メニューの「スケッチ」→「Include library」→「Add .ZIP Library …」を選び,先ほどダウンロードした”grblv1.1-laseraxe-master”フォルダの中にある”grbl”フォルダを選びます
「スケッチ」→「Include library」を選んで一番下の「Contributed Library」の欄に「grbl」が登録されていればOKです

3. ソースコードの修正

1wiseさんのコードではプローブが無効になっています.せっかくgrbl1.1にするので, プロービングを有効にしておきました.
 ~/Arduino/Libraries/grbl/cpu.map.h
の126行目
 #define PROBE_MASK (0 <<PROBE_BIT)


 #define PROBE_MASK (1 <<PROBE_BIT)

に書き換えておきます.

3. Arduinoに書き込み

メニューの「ファイル」→「スケッチの例」→「grbl」→「grblUPloader」を選択.
新しいファイルが開いてglbl.hのヘッダファイルのインクルード文が挿入されます.
次に「ファイル」→「マイコンボードへの書き込む」を選んでコンパイルと転送がうまくいくことを確認します.

4. bCNCを起動

前回作成したpython環境を起動します. Anacondaの[Environment]から[bcnc](前回作成した環境名)の横にある▶︎をクリックします.
 ターミナルが立ち上がるのでbcncを置いたフォルダ(前回のやり方だと~/bCNC-master/にある)に移動してから
cd ~/bNCN-master/bcnc/
python bCNC.py

と入力するとbcncが起動します.

5. 通信確立

[ファイル]->[Serial]にあるポートから/dev/cu.wchusbseri***** を選んで, ボーレート[115200]が選らばれていることを確認したら[開く]ボタンを押します.

6. 動作確認

[Control]でインデックス移動できること確認してみましょう.うまく動いていたらインストール完了です.これで一通りの環境構築が終わりました.

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