Prusa MMU2設定

3Dプリンタ

  MMU2S運用準備

*原稿は書いていたのですが,アップロードをサボっていてだいぶん古新聞で,有用性がわかりませんがアップしておきます.

  1. Prusa MK3S -> MK3S+ -> MMU2S アップグレード その1
  2. Prusa MK3S -> MK3S+ -> MMU2S アップグレード その2
  3. MMU2S運用準備編(←この文章)
  4. レシピ編

ここでは運用について書きたいと思います.あくまでも個人の感想.ご参考という感じです.

MMUのネジのしめこみ

MMUのネジはあまり締めすぎるとフィラメントの送りがうまくいきません.特に水溶性フィラメントのように柔らかいフィラメントをおくるときにフィラメントを削ってしまい,送れなくなります.最初は景気良く締めてことごとく失敗したので,写真のようにネジの頭が表面と同じ高さか僅かに回したくらいに締めておく方が良さそうです..

ちょうど飛び出さない程度にしめる.ねじ込み過ぎはよくなさそう.

エクストルーのネジのしめこみ

MMUのネジと同様にエクストルーダのネジも,あまり締めすぎるとフィラメントの送りがうまくいきません.フィラメントの頭を成形しながら抜き差しするのですが,ネジの締めがきついと条件出しがシビアになります.最初は景気良く締めてことごとく失敗したので,写真のように,ナットにネジが1〜2山程度かかっているくらいの方が良さそうです.

ボーデンチューブ

MMUではフィラメントを変更するさい,エクストルーダからフィラメントを引き抜きます.そのときに,印刷していたフィラメントをさきっぽをエクストルーダで成形するのですが,太さがもともとのフィラメントの1.75 mmよりも太くなります.Prusa標準のボーデンチューブは内径が2.0 mmしかなく,かなりシビアな成形を求められます.

もともとダイレクト方式なのでボーデンチューブに精度を求める必要はないのではという気もするので,私は早々に諦めて内径を2mmよりも大きいチューブへ変更をしました.

チューブ外径は4 mmで,内径が広い物を選びます.選択肢は2.5 mmと3 mmがありそうです.広すぎてもなぁということで,私はピスコからこちらのチューブを購入して,オリジナルのチューブと同じ長さにニッパーでカットしました.ただ,入手しやすいですし3 mmでも良い気がします.

これで先端加工のマージンがかなり広がります.MMUについているチューブの内径は2 mmのままなので, MMUで使用するフィラメントを別なものに切り替える時はフィラメントカットしてから交換しないといけないですが,そこだけ気をつければ印刷時のトラブルが減るので一つおすすめかなと思います.

エクストルーダのフィラメントセンサの変更

MMUではフィラメントをエクストルーダに挿入し,ギアに噛み込んだ際にテコが光学センサーを横切ることでフィラメントを検知する仕組みになっています.エクストルーダにフィラメントを挿入する際,フィラメントセンセーが感度よくONになるようにフィラメントセンサの位置を設定しないといけません.経験上,フィラメントを抜いた際も感度よくOFFになるようにしないとフィラメント送り動作の時にフィラメントロードに失敗して,アンロードしてしまうことがあるように思います.

フィラメントを抜き差しして,ちょうど抜差しの境界でセンサがON/OFFするようにセットアップメニューからセンサー値を読みながら設定をすると良いと思います.Printablesに設定を簡単にするパーツがPeter Larsenさんによって公開されているので,それを使わせてもらっています.(STLをダウンロードして印刷.PC4-M10の継ぎ手が必要です.ネジはPrusaの予備品を流用可能です.)参考までに調整後の状態を動画としてのせておきます.

フィラメントが抜けている状態

フィラメントが刺さっている状態

Supportから

Sensor infoを表示

Fil.sensorの値をみる

今回はここまで.次回は印刷時のオプション設定について書きます.

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